YOKOMO DRIFT MEETING SPECIAL ROUND 2011

  年末恒例となったヨコモ・ドリフトミーティング スペシャルラウンド。2012シーズンを締めくくるビッグイベントは、12月15,16日の2日間で開催いたしました。短い秋から冬へと移る冷え込みの厳しい季節ですが、昨年完成したセンタービル内は空調も効き、コースで沸き起こる選手の熱気も手伝って、快適な環境でイベントを開催できました。

 今回もメインイベントとなったのは16名の実車D1ドライバーが熱い戦いを繰り広げるラジドリD1グランプリ、慣れた実車のステアリングをプロポに持ち替えて、リラックスしたムードながら真剣な戦いが始まります。MCにはもちろんD1GPでおなじみの鈴木学氏を迎え、ホンモノのD1GPを彷彿させるトーナメントです。

 年々ラジドリの腕をあげているD1ドライバーの皆さんですが、今年はさらにレベルアップ、一般参加クラスと遜色のない走行を繰り出します。昨年まであきらめムードだった熊久保信重選手はわずかな練習時間でヒントをつかんだのか、安定したドリフトアングルをキープして周回、さらに川畑真人選手はストレートからの進入もスピード感、角度ともにエキスパートレベルの走りを見せ、単走予選2位に入る大躍進を見せました。練習時間が少ないとはいえ、ドリフトマシン独特のアングルやスピード感、挙動を知り尽くした各ドライバーだけに、プロポ操作が馴染みさえすれば飛躍的に上達してしまうようです。

 しかしその上昇気流を断ち切ったのは、ラジドリD1グランプリで3回連続優勝を果たしている上野高広選手。さらに手塚強選手や新見理恵選手など、普段からラジドリとなじみの深いドライバーがトーナメントの上位に顔を揃えます。しかしハイレベルな走行を繰り返す上野選手がきっずはぁと勢を退け優勝、Day2でもトーナメント決勝で古口美範選手を退け、堂々の5連勝となりました。もはや別格です。

 そして同時開催したヨコモ・ドリフト世界選手権2012には、昨年を上回る7カ国15名の海外ドライバーが来日、日本の代表ドライバー8名を加え、まさに世界レベルの真剣勝負となりました。海外選手も各地区の代表だけあってハイレベル、オーストリアのマイケル・ノヴォトニー選手や、マレーシアのナキー・ズキフリー選手など、続々と上位で予選を通過します。日本選手も走行を重ねるたびに精度を上げ、緊張感高まる決勝トーナメントが開始されました。
単走とは感覚が異なるのか、海外選手はベスト16でわずかなミスが目立ちます。この辺りは谷田部アリーナでの走行経験の少なさも影響したのか、僅差で敗退というパターンが多く見られました。

 そしてトーナメントの最終決勝に勝ち上がったのは、昨年のワールドチャンピオン・川上哲弘選手と、予選12位ながら躍進目覚ましい山内龍洋選手の組み合わせ。予想を裏切らない接戦の対決となりましたが、あまりにも走行レベルが高すぎて差がつかず、再三のサドンデスが繰り返されます。安定感の高いディフェンディングチャンピオン川上選手に対し、深いアングルで懐に飛び込む山内選手でしたが、ラストラン1本目を5分で折り返した山内選手が2本目の追走を寄せきり、2012年のワールドチャンピオンに輝きました。

  D1グランプリのメインMCとしてもおなじみの鈴木学氏がマイクを握る、まるでD1GPを彷彿させるトークが会場を盛り上げる。さらにD1ドライバーもコメンテーターとして登場し、スペシャルラウンド独特の雰囲気が楽しめた。

会場はもちろん谷田部アリーナのドリフトグランプリコース。ハイスピードから審査席前に飛び込むレイアウトで、スピード感とキレの良さがキーポイント。

 ワールドクラスの審査員はD1ドライバー上野高広選手、今村隆弘選手、そしてラジコンの世界チャンピオン広坂正美の3名が担当。両日ともに、朝から詳細な審査説明が行われ、参加者も納得の競技進行となった。


ゲストドライバー紹介
 ヨコモレディには黒岩絵理佳さん(右)と、主にレースクイーンとして活動する佐崎愛里さん(左)
 ピットエリアにはメーカー出展エリアも設置されて、すっかりお祭りのような雰囲気。新製品の展示などもあって、イベント中は賑わっていました。
 ピットエリアにはメーカー出展エリアも設置されて、すっかりお祭りのような雰囲気。新製品の展示などもあって、イベント中は賑わっていました。
 FUTABA
 SANWA
 ヨコモブースでも新製品の展示を行いました。
 その中でも注目を浴びたのは織戸学選手がドライブするDRIVE M7 ADVAN MAX ORIDO Racing 86のプロトタイプ。まるでGTカーを思わせるようなリップスポイラーとサイドスカート、大きく張り出したリヤウィングは大迫力です。
 もちろん織戸選手も大満足!自身が作り上げたマシンだけに厳しい評価も覚悟しましたが、実車のシェイプを損なわない仕上がりで、納得の高評価をいただきました。
 ちなみにこのマシンは年内発売予定です!
 高橋邦明選手が手にするのはロングホイールベースのマークX。シャーシは間もなく発売となるDIB 275で、ボディも年内発売を予定しています。より実車に近くなったフォルムで、高橋選手も自社製のエアロがお気に入りの様子。ダウンフォースの強そうなストレートウィングも楽しみです。
 樹脂シャーシのベルトドライブとシャフトドライブマシンも展示しましたが、こちらはおそらく春頃を目標に開発を進めると思われます。
チーム写真




 すでにプロポを持つ姿はラジコンユーザーと同じ感覚。ドリフトの動きを知り尽くしているドライバーだけに、操作方法さえ覚えてしまうと驚異的な上達スピードとなる。
 腕が上がるとより良いマテリアルが気になるのも同じ。特にベルトドライブのマシンには興味深々でした。
 2日間のラジドリD1グランプリで高ポイントをたたき出したねぇさんこと新見理恵選手。両日優勝の上野選手はワールドクラスの審査員を務めるため、新見選手がワールドクラスのワイルドカード枠にエントリー。残念ながらベスト16で敗退となってしまいましたが、谷田部の路面にもだいぶ馴染んで好走を繰り返していました。
 ゲストというよりは、ラジドリユーザーと同レベル、もしくはそれ以上に楽しんでいたD1ドライバーの皆さん。普段はなかなか近寄れない存在の有名ドライバーとリラックスして話ができるイベントって、おそらくドリフトミーティング以外に存在しないのでは?
D1GP 参戦マシン 展示車両
 
コンクール・ド・エレガンス 獲得マシン

















 ピットエリアでは各国の選手が情報交換。それぞれの国のスタイルやセッティングメソッドは、かなり新鮮であることでしょう。

 Day2のインターバルには、現在開発中のYDS/ヨコモ・ドリフト・スコアリングシステムのデモンストレーションも開催。現時点ではクリッピングポイントの精度やスピード、角度を計測するものだが、人間のジャッジと組み合わせることでより公平な審査となることだろう。


 ワールドクラスのトーナメント決勝でギャラリーの心をガッチリ掴んだ山内選手と川上選手。際限なく繰り返されるサドンデスに、D1ドライバーに"だんだん実車みたいに見えてきた"と言わしめるほど、そのテクニック以上に気合いの乗った走行でした。

 多くの皆様のご協力で2012シーズンを終えることができました。今シーズンも多くの参加者、ギャラリーの皆様にお越しいただき、改めて御礼申し上げます。

 来シーズンは2013年2月16,17日のドリフトミーティング ラウンド54からスタートとなります。ぜひご参加ください!

 

 総合結果
 
 ラジドリD1グランプリ Day1


 
 ラジドリD1グランプリ Day2


 
 ミニクラス



 
 エントリークラス(Day1)



 
 スポーツクラス(Day1)




 
 ツインドリクラス



 
 
 エントリークラス(Day2)



 
 スポーツクラス(Day2)




 
 エキスパートクラス





 
 D1クラス




 
 ワールドクラス