
海沿いのカリフォルニア州から東へ約700キロ走り、アリゾナ州へ向かいます。景色はずっとこんな感じです。

電力発電です。辺り一面が風車、圧巻です。

垂直にそびえ立つ「サボテン」があちこちに見えてきました。アリゾナに入ったようです。ちなみにサボテンは英語でCactus(キャクタス、カクタス)です。

陽が沈み、ようやく街が見え出しました。フェニックス市に到着です。

いよいよ第21回キャクタスクラシックに参戦です。

メインスポンサーは、タイヤメーカーのプロラインと、専門誌のカーアクションです。

チームヨコモの精鋭メンバー5名です。左からポール・ブラッドビー(イギリス)、ニール・クラッグ(イギリス)、鈴木浩、広坂正美、ビリー・イーストン(アメリカ)

会場は、「スコッツデールRCスピードウェイ」で行われました。オンロードコースもあります。

コース内に入って観戦するところがユニークでした。

操縦台には日よけが設置されています。これがなければ血液までが焼けて黒くなりそうなほどに暑かったです。チームヨコモのテント内は最高45度もありました。

アメリカではキャンピングカーでのレース参戦は普通です。

綺麗に仕上げられた路面は、走行するに連れて固まります。右側の4連ジャンプは、長さが8メートルほどあり、今大会一番の難関でした。

良く見ると4連ジャンプの後にもう一つ小さいジャンプがあるのがわかるでしょうか?
4連を一気に飛んで1つ飛ぶのと(4-1)、2-2-1と飛ぶのと、3-2と飛ぶ方法があります。意外に2-2-1が難しいのです。3-2は究極です。4-1が一番簡単だったのは、我々だけだったかもしれません。アソシのティーボ選手に「4つ一気に飛ぶのが一番簡単だよ」と言うと、「お前はクレージーだ」と言われました。

ほとんどの選手が交わしていた会話は、「ジャンプを何回で飛ぶの?」でした。ジャンプで失敗すると、愛車がこのようになってしまうからです。

こんなになってしまうマシンもありました。

ライン上に浮いてくる砂を掃くのは、コースマーシャルが担当しました。

これが、路面をブルーグルーブ(かたくしまって青く見える)にする小道具です。路面がブルーグルーブになると、アスファルトで走るほどのグリップ力になります。タイヤの磨耗が早くなるので、通常ではこの路面にしないというところがアメリカらしい。

ヨコモのピットは、アソシの真横でした。ヨコモピットはいつもうるさいほどに明るく楽しいピットでした。

日本から、原篤志選手、松崎隼人選手、ノビ宇都木選手がホットボディーズとして参加していました。日本からの大勢の参加を、主催者側は非常に喜んでくれていました

ホッドロッドのオーナー、ジミー・バブコップ氏が今回の実況を務めてくれました。チームロッシの一員でもあります。

ダブルTQを獲得した、ライアン・メイフィールド選手とマシンのセッティングについて語りあう日本勢。ここSRSは、メイフィールド選手のホームサーキットなのです。

メイフィールド選手と大バトルを演じた、ライアン・キャバリエリ選手のRC10B4。

2WDクラスの現世界チャンピオン、ニール・クラッグ選手のRC10B4。

ニール・クラッグ選手と、メカニックのミックお父さん。

2WDクラスTQのライアン・メイフィールド選手のRC10B4。

4WDクラスの決勝Aメイン進出者10名。

ジャレッド・ティーボ選手のRC10B4。大会直前のアクシデントで足の骨を折り、片足で操縦台に立っていました。

鈴木浩選手のMR-4BX。決勝は8番グリッドからのスタート。Aメイン1回目では2番手ゴールを果たし、優勝の可能性もあった。

広坂正美のMR-4BX。フロントデフを搭載し、安定感あるセッティングでレースに挑んだ。予選では1位、2位、3位、決勝では1位と3位を獲得した。

広坂の使用したBXのシャシー。フロントスタビライザーを取り付けた4WDはヨコモだけだったかも?

ビリー・イーストン選手のMR-4BXは5番グリッドからのスタートとなった。決勝第3ラウンドでのライアン・キャバリエリ選手に対する追い上げに感動しました。

ビリー・イーストン選手のRC-10B4。

決勝グリッドは、縦一列に並ぶ変わったスタイルでした。

優勝には一歩届きませんでしたが、十分に手ごたえあるレースでした。

チームヨコモのBXは、5台参加した内3台がAメインに進出しました。
今後の更なる熟成と世界選手権での活躍にご期待ください!
【広坂正美のキャクタスクラシック 参戦記 その3】2007年3月16日(金)〜18日(日)
***ヨコモのBXの実力を、本場アメリカで試す***
カリフォルニアでのオフロードサーキットのメッカである「So-Cal R/C Raceway」と「HOT ROD Raceways」の2箇所でのサーキット走行を終え、キャクタスクラシックが開催される、アリゾナ州・フェニックス市へと車で移動しました。
キャクタスクラシックが行われる、SRS(Scottsdale R/C Speedway)というサーキットの第一印象は、「とても綺麗に整備された路面」という感じでした。ホビーショップも隣接されており、駐車場スペースも十分に確保されています。しかしテントとテーブル、椅子や延長コード、照明まで参加者が各々で準備しなければならなかったことが、海外から参加した我々にとってはとても厳しい条件でした。
お金がかかるというのはもちろんのことですが、テントが手に入らなかったらピットが確保出来ないことや、レースが終わったらテントやテーブルをどう処分するのか?という問題が起こるからです。
それ以外のことに関して言えば、全9クラスで延べ390名もの参加者を募っての巧みなレース運営や、アメリカ独特の会場の和やかな雰囲気は、大変素晴らしいものでした。
参加クラスの中で一番エントリー数が多かったのは、何と100名を超える4WDクラスでした。その4WDクラスに参加した我々が持ち込んだ4WDマシン「MR-4BX」は、練習日から非常に優れた走りで、好タイムを刻んでいました。
予選は4ラウンド中、ベスト2ラウンドの着順合計で決勝グリッドが決まります。
広坂は、1ラウンド目から絶好調、トップタイムを出しました。そして続く2ラウンド目もダントツのトップタイムのペースで走っていましたが、ラスト2周のところで、モーターワイヤーのハンダが発熱でとけて外れてしまい、記録が出ませんでした。結果としてこれがなければTQを取れただけに悔やまれるところです。
それでも3ラウンド目では2位を獲得し、総合トップに躍り出ました。最終4ラウンド目は3位でしたので、1位と2位が記録となりましたが、ライアン・キャバリエリ選手とジャレッド・ティーボ選手も1位と2位を獲得し、3名が同ポイントで並びました。同ポイントの場合は、ベストタイムの早い方が上になるということで、5分間で約1秒遅かった広坂は、決勝3番グリッドとなってしまいました。
TQを取れる位置にいただけに、同ポイントでありながらの3番スタートは、悔しいところではありますが、十分に優勝が狙える位置です。決勝を直前にしてヨコモピットは最高に盛り上がっていました(始まる前からすでに盛り上がってましたが....)。
しかも心強い事に、チームメイトのビリー・イーストン選手、そして鈴木浩選手が決勝進出を果たしてくれています。
決勝は、3本勝負で2本が有効となります。
第1ラウンド、合図と共に10台が一斉にスタート、上位3台は綺麗に各コーナーをクリアしていきます。
1周目の最終コーナーで、広坂は2番スタートのティーボ選手を追い抜きました。そしてトップスタートのライアン・キャバリエリを追いかけます。
テール・ツー・ノーズで4周目、4連ジャンプの着地でアクシデント発生、鈍い音と同時にキャバリエリ選手のマシンがストップ。パーツを破損したようです。これにより広坂がトップに立ちました。そして今度は広坂を追い上げるティーボー選手が、5周目の4連ジャンプの着地でミスして同じくリタイヤ。広坂が単独トップを走ります。
そして並み居る強豪達が追い上げてくる中で2位に浮上してきたのは、チームメイトの鈴木浩選手でした。鈴木選手は4連ジャンプで場外に飛び出すほどの失敗をしましたが、壊れることなく2位をキープしてゴールしたのが印象的でした。
外国のオフロードビッグレースの決勝で、1-2をヨコモの日本人ドライバーが走るという光景は、1993年のイギリスで行われた世界選手権での足立伸之介選手とのランデブー走行を一瞬思い出しました。
決勝第2ラウンドでは、広坂が前半でクラッシュに巻き込まれ、3位ゴール、トップゴールはキャバリエリ選手、2位は9番からスタートしたライアン・メイフィールド選手で、広坂が1位と3位、キャバリエリ選手が1位と9位で優勝争いは、ほぼ2人に絞られましたが、2位ゴールを獲得した鈴木選手と、メイフィールド選手にも優勝の可能性はあります。
決勝3ラウンド目のスタート直後の第一コーナーで、広坂は2番手に浮上、1周目からキャバリエリ選手との一騎打ちとなりました。2番スタートのティーボー選手がラインを1台分あけて先に行かせてくれたのです。
ここからが最後の大詰め、イタリアでの2005年度世界選手権の再来です。あれから1年半、広坂によるリベンジは果たせるのか?グッと全身に力が入ります。
ワールドチャンピオン・ライアン・キャバリエリ選手を猛追します。2台の後方は、まるで2人の対戦を見守るかのごとく、ある一定の距離を保っているように感じます。後ろからは誰も攻めて来ませんでした。何とフェアーに走らせてくれるのでしょうか?改めてこのレースに感謝するほどの余裕がありました。 〜しかし〜
広坂のキャクタスクラシックは、4周をもってあえなく終了してしまうのでした。
本番中に一度も失敗しなかった4連ジャンプの着地を片足から落としてしまい、リア I (アイ) アームが外れてしまい自力走行不能、これにより優勝戦線からは脱落してしまいました。ところがここで、チームメイトのビリー選手は、まだ正美優勝のチャンスはあると、最後の望みをかけてキャバラリ選手を猛追してくれました。キャバリエリ選手のトップゴールを阻止するためです。
しかし残念ながら、キャバリエリ選手に0.6秒届かず、優勝はキャバリエリ選手の頭上に輝きました。
4WDクラスで優勝した、ライアン・キャバリエリ選手、2WDクラスとトラッククラスで優勝したライアン・メイフィールド選手、そして大会ファーステストラップを出したジャレッド・ティーボ選手のチームアソシエイテッド20歳トリオの走りは素晴らしいものでした。
我々チームヨコモとしては、2WDクラスにおいては、広坂はAメインに残ることは出来ませんでしたが、ビリー選手と世界チャンピオンのニール・クラッグ選手はAメインに入り、中でもニール選手は、予選4ラウンド目においてトップタイムをマークしました。
また4WDにおいては、最高のパフォーマンスを披露することが出来、BXの完成度を改めて実感することが出来ました。
今年日本で行われる世界選手権(9/9〜9/17)までは、後5ヶ月ほどありますが、更なる熟成を目指し、本番では最高の走りを披露し、今度は勝ちたいと思います。
1位 Ryan Cavalieri 92/100/100 (200P) J-Concept
2位 Masami Hirosaka 100/98/92 (198P) Yokomo BX
3位 Ryan Maifield 91/99/98 (197P) J-Concept
4位 Billy Fischer 96/97/97 (194P) Losi
5位 Hiroshi Suzuki 99/94/94 (193P) Yokomo BX
6位 Hubert Honigi 97/96/95 (193P) Tamiya
7位 Billy Easton 94/91/99 (193P) Yokomo BX
8位 Jared Tebo 93/95/96 (191P) J-Concept
9位 Rick Hohwart 98/92/93 (191P) J-concept
10位 Atsushi Hara 95/93/91 (188P) HB
1位 Ryan Maidield 100/96/100 (200P) Associated
2位 Ryan Cavelieri 99/100/99 (199P) Associated
3位 Jesse Robbers 96/99/98 (197P) Losi
4位 Jared Tebo 98/98/91 (196P) Associated
5位 Mike Truhe 92/97/97 (194P) Losi
6位 Neil Cragg 97/93/95 (192P) Associated
7位 Billy Easton 95/95/93 (190P) Associated
8位 Josh Numan 94/92/96 (190P) Associated
9位 Peter Pinisch 93/91/94 (187) Associated
10位 Billy Fischer 91/94/92 (186P) Losi
1位 Ryan Maifield 100/99/100 (200P) Associated
2位 Ryan Cavalieri 99/100/99 (199P) Associated
3位 Jesse Robbers 95/96/98 (194P) Losi
4位 Jared Tebo 92/98/96 (194P) Associated
5位 Travis Amezcua 91/97/97 (194P) Losi
6位 Mike Truhe 98/95/95 (193P) Losi
7位 Neil Cragg 97/93/94 (191P) Associated
8位 Josh Numan 96/94/92 (190P) Associated
9位 Ronnie Gardner 94/91/93 (187P) Losi
10位 Billy fischer 93/92/91 (185P) Losi
世界選手権公式ホームページ↓
http://www.epoff-ifmarworlds.com/
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