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 2010年3月6日と7日の2日間にかけて、谷田部アリーナにて、アジア地区最高峰のオフロードレース、YATABE INTERNATIONAL OFF ROAD GRANDPRIX が開催されました。このレースには、国内のトップドライバー達はもちろんのこと、アメリカからは、チーム アソシエイテッドのエースドライバー、2005年度の4WD世界チャンピオン、ライアン・キャバリエリ選手、ドイツからは、チームヨコモのヨエン・ノエマン選手、オーストリアからフーポ・ホニグル選手など、豪華メンバーが集結、ハイレベルなレースが展開されました。


 クラス分けは、2WD・4WDそれぞれのオープンクラスと、招待選手と全日本手権トップ10入り経験者のみが参加出来るワールドクラス、その他にも最近流行りだしてきたショートコースクラスや、モーター指定のストッククラスなどもあり、それぞれの好みに合わせたクラスを選択出来る上、世界最高峰の走りを見ることも出来、オフロードフリークにはたまらない内容でした。

 メインイベントとなるワールドクラスの競技システムは、毎ラウンド異なる組み合わせにより、初日に行われる2WDクラスと、2日目の4WDクラスが、それぞれ5ラウンド行われる中、ベスト3ラウンドづつの着順合計ポイントで順位が決まります。2WDクラスでは、昨年同会場で開催されたリーディレースの覇者、ライアン・キャバリエリ選手と、1/12オンロード世界チャンピオン、チームヨコモの松倉直人選手がそれぞれ1位を3回獲得し、両者共に3ポイントで初日を終えます。そしてチーム京商の足立伸之介選手が3番手と続きます。中でも松倉選手は各選手が17秒台で走行する中、唯一16秒台を出して絶好調、最高の形で翌日の4WDクラスに繋げました。

 4WDクラスでもライアン選手と松倉選手は、着々とトップゴールを重ね他の選手を引き離し、優勝争いはこの2名に絞られる展開となりました。そして第4ラウンドの時点では、松倉選手が1位を3回決めて3ポイントを獲得、1位を2回決めたライアン選手よりも先に優勝への王手をかけました。残すは最終ラウンドのみ。その最終ラウンドでは松倉選手とライアン選手が直接対決となる同じヒートです。ここでライアン選手がトップゴールを決めると、松倉選手と同ポイントになるという状況で、今大会のクライマックスをむかえます。
フロントローからスタートするライアン選手、そして後方の6番グリッドからスタートする松倉選手、観衆は2台に釘付けです。そしてスタートを綺麗に決めたライアン選手が序盤のレースを引っ張りますが、何と松倉選手は僅か数周でライアン選手の背後まで順位を上げてきました。そしてライアン選手を絶妙なライン取りでパスすると、観衆より歓声が沸き起こります。その後松倉選手は、アメージングなラップタイムを叩き出しながらライアン選手を引き離し、そのままトップゴール!パーフェクト優勝を決めました。

 表彰式での松倉選手の優勝スピーチでは、「今年の6月に、ドイツで開催される1/12オンロード世界選手権で連覇したい!」と語っておりました。今の彼の勢いなら、十分に可能なことでしょう。そして、先日ツーリングカーのヨーロッパチャンピオンに輝いたロナウド・フェルカー選手や、良きパートナーである、松崎隼人選手、そして昨年の全日本選手権でTQ&準優勝を決めた山内雄広選手達と共に最強メンバーで挑む、チームヨコモの今年の世界選手権での大活躍にご期待ください。


Photo by Y.Mishima, and J.
Text by M. Hirosaka

初日には、「ショートコース」 「トラック」 「2WD」 「2WDワールド」 の4クラス、計128台のエントリーで行われました。
 2日目に開催されたのは、「ストック」「4WD」「4WDワールド」の3クラス、計93台のエントリーでした。
 今大会のためにリニューアルされたオフロードサーキット。大きなジャンプは無く、一見簡単に見えますが、非常にテクニカルで且つハイスピードで走るレイアウト、「とても素晴らしい!最高!」 と、ライアン選手は絶賛していました。
 レースをオーガナイズした、谷田部アリーナの鈴木浩所長。宣伝からスポンサー集め、コース作りやレースディレクター他、大忙しでした。
 おなじみのヤッシーさんと、女優の二瓶めぐみさんが、MCでイベントを盛り上げてくれました。
 各ヒートでトップゴールした選手には、レースクイーンの横部実佳さんより、インタビューを受けます。しかも谷田部アリーナでも好評の、エナジードリンク・ビーストアイが手渡されていました。
 海外選手へのインタビューは、谷田部アリーナの かみむーさんが行いました。
 トップフィニッシュしたことよりも、インタビューを受けることの方が嬉しそうに感じてしまうのは気のせいでしょうか?
 ワールドクラス以外は、高台からスタートする、スタッガー方式で行われました。これによって、それぞれのマシンのタイムを計り、予選順位を決めます。
 ワールドクラスは、グリッド位置からの一斉スタートです。精鋭ドライバー達がランダムに組合せされているので、トップゴールを決めるのは容易ではありません。1位を取ると1ポイント。2WDと4WDは、各5ラウンドあり、ベスト3ラウンドづつの合計ポイントで順位を決めます。どんな状況下であっても、競り合いに勝つ選手がチャンピオン!これが伝統的なリーディレースの方式です。
10. アメリカから来日した、ライアン・キャバリエリ選手(右)とお父さんのルイス・キャバリエリさん(左)。ルイスさんはライアン選手のメカニックです。お二人は3年連続で来日してくれました。Thank you very much for Mr. Cavalieri !!
 ライアン選手のアソシエイテッド RC10B4です。 初日はトップゴールを3回決めて、最高ポイントを獲得しました。速くて且つ安定感抜群の走りを披露していました。
 ライアン選手のピット。いつもシンプルできれいです。
 松倉直人 選手のマシンを担当する、北川直哉 メカニック。 ミスを許されないトップ争いだっただけに、さぞ緊張したことでしょう。
 4WDクラスの元ヨーロッパ チャンピオンのヨエン・ノエマン選手と、細田恭延 メカニック。今回は9位でしたが、最終ラウンドでのトップゴールは、大変素晴らしい走りでした。ヨエン選手は、2004年度の4WDヨーロッパチャンピオンであり、2WD、4WD、そしてトラッククラスのドイツチャンピオンも獲得しました。
 レースの合間には、海外選手と日本人世界チャンピオンの松倉&松崎選手のトークショーが行われました。 成績を出す秘訣など、トップドライバーのことは、色々知りたいものです。 「レースの組み立て方や心がけていることなどを教えて下さい」 という質問も出ていました。
ところで、皆さんが立っているこの舞台ですが、取り壊すのがもったいないほど素晴らしいものでした。
 ショートコース クラスの決勝スターティング グリッド。何と21台の同時走行でした。走りの楽しさに、見ている人も操縦している人も爆笑していました。ポールポジションは松倉直人 選手。スタート直後の状況は、皆さんがご想像する通りです。誰が1位かわからない、ごちゃごちゃレースでした。このクラス、マジで楽しそうです。
 松倉直人 選手のショートコース用マシン、アソシエイテッド SC10。クラッシュでサスアームを破損させてしまうも、準優勝はさすが。
 ショートコースクラスの優勝は、チームヨコモの鶴田絢史 選手(手前中央)、準優勝は松倉直人 選手(手前左)、3位はコバヤシ ユウスケ 選手(手前右)でした。
 鶴田選手のマシン。SC10は操縦が簡単で、手軽なところが魅力。アメリカではライアン選手もこの種目のレースに出ているそうです。
 ライアン選手と松倉選手のバトルは鳥肌ものでした。2人はこの距離間で絶妙にマシンコントロールします。
惜しくも優勝を逃したライアン選手の走りも、参加者や観衆の皆さんに感動を与えてくれる素晴らしいものでした。
 走行ラインを自在に変えての2台のハイレベルな駆け引きに、会場は沸きました。画像でスピード感が伝わりますね。コーナーリングスピードが半端じゃなかったです。
 ワールドクラスで優勝した松倉選手に手渡されたトロフィーは、松倉選手よりも背が高かったです。
 松倉選手の2WD、アソシエイテッド RC-10B4。唯一16秒台を出しました。しかも16秒86.....。
 松倉選手の4WD、ヨコモ B-MAX4。オフロードでも、リポバッテリーにブラシレスモーターが主流です。4WDにおいても、他選手が16秒台で走る中、唯一15秒台を出し、MCのヤッシーさんに「アメージング」コールをされていました。
 ライアン選手のトラック、アソシエイテッド RC-10T4。トラッククラスはアメリカで大人気。
 トラッククラスは、ライアン選手が優勝、準優勝は秋元宏太 選手(手前右)、3位は亀谷貴幸 選手(手前左)でした。
 2WDクラスでは、RC-10B4を駆る榎本選手がTQを獲得、カジワラ ジュリヤ選手が優勝(手前中央)、準優勝は野中唯久選手(手前右)、榎本圭介選手(手前左)は3位でした。
 4WDクラスにおいては、B-MAX4を駆る榎本圭介 選手がこのクラスでもTQを獲得しましたが、加藤隆弥 選手(手前中央)と同ポイントとなり(決勝は2ラウンドの合計ポイント制)、タイム差で及ばず優勝を逃し、惜しくも準優勝、3位は梶原樹里也 選手(中央左)でした。
 ワールドクラスの優勝は、松倉直人選手、準優勝はライアン・キャバリエリ 選手、前住諭 選手が3位でした。
以下、
4位 三瓶達也
5位 杉浦祐輔
6位 松崎隼人(チームヨコモ)
7位 秋元宏太
8位 木村心哉(チームヨコモ)
9位 ヨエン・ノエマン(チームヨコモ)
10位 フポ・ホニグル
各選手でした。
 海外の有力選手達が集まる、日本で唯一のEPオフロードレース、YATABE INTERNATIONAL OFF ROAD GRANDPRIX は、来年度も是非開催したいとの事でした。
セッティングシート
ヨコモ B-MAX4ファクトリーキット Driver : 松倉直人 [PDF224KB]
アソシエイテッド RC10B4ファクトリーキット Driver : 松倉直人 [PDF307KB]